Marilyn Monroe
since 1999/4/1
last update 2004/10/4

 タイトル The Personal Property of Marilyn Monroe
(マリリン・モンローの私物)
 開催日 1999年10月27日、28日
 場 所 クリスティーズ社
(ニューヨーク、ロックフェラー・センター)
 出品点数 1500点ほど
(洋服、アクセサリー、家具、映画の脚本など)
 展示会場に訪れた人 75,000人
(無料で入れる。パリ・ロスなどを巡回した合計。)
 競売に参加登録した人 1,200人
※さえさんが、どちらも破格の参加人数だと教えてくれました。

オークションカタログ

クリスティーズ・ジャパンに問い合わせて購入しました。けっこう高かった覚えがありますが詳しい値段は覚えてません。A4サイズで、すごく分厚くて重たい豪華な本です。カタログが発売された当初は、マリリン関係の掲示板で大盛り上がりでした。2冊以上の購入はできなかったようです。

出品物の写真の隣に、実際にマリリンがそれを身に付けている写真を載せています。 毛色の違うマリリン写真集という感じ。パーティ用のドレス、 私生活で着ていた服、ネグリジェなど、今見てもため息がでるほど素敵なものばかりです。どれもとても状態がよくて、いかに大事にマリリンの品が保管されていたかが分かります。

オークションが開催されたいきさつ
マリリンの死後、私物のほとんどはリー・ストラスバーグに遺された。彼は妻のポーラと共に、倉庫にきちんと保管していた。しかし、彼が1982年に世を去ると、彼の後妻であるアンナが、これらを売りに出すことにした。

主な品の競売結果
 ※「lots no.」は、カタログナンバーです。
※この時の円の為替は、1$=104.12円です。(さえさん、ありがとうございます(^ ^))
lots no. 競り落とされた品 買い主 落札価格
2 フェラガモのハイヒール
赤いサテン生地に、ラインストーンが一面にちりばめられている。
フェラガモ博物館(フィレンツェ)に展示されています。
マッシモ・フェラガモ
(フェラガモ社社長)
$48,300
5,028,996円
7 ジーンズ3本
「帰らざる河」で使われたもの。
トミー・ヒルフィガー $42,550
4,430,306円
10 ディマジオが贈った婚約指輪
プラチナの台に、ダイヤが35個ついている(1個欠けている)。サイズ不明。
不明 $772,500
80,432,700円
42 カウガール・ブーツ
「荒馬と女」でマリリンが履いていたもの。
トミー・ヒルフィガー $85,000
8,850,200円
51 カーディガン(ベルト付き)
晩年にサンタモニカの海岸でジョージ・バリスとフォトセッションした際、水着の上に着ていたもの。
不明 $167,500
17,440,100円
21 ベイビー・グランド・ピアノ
マリリンの母、グラディスの持ち物だった白いピアノ。メーカー不明。
マライア・キャリー $662,500
68,979,500円
55 ケネディ大統領の誕生パーティに着た白いドレス
ガーゼ風の布に、6千個のラインストーンが縫い付けられている。
N.Y.57丁目「Gotta Have It Collectable」(有名人の記念品を売る店)の経営者。店に飾るとのこと。 $1,267,500
131,972,100円
164 千鳥格子のコート
白地に青のウール・ジャージーのコート。(写真はモノクロ)
不明 $36,800
3,831,616円
269 プッチのブラウスとパンツ
Vネックのシルク地のトップと、黄色とオレンジの花柄がプリントされたコットンパンツ。
不明 $13,800
1,436,856円
310 メイクボックス
旅行カバンになっている。五段式。黒革。
有名人の記念品を専門に扱うディーラー $266,500
27,747,980円


オークションの売り上げは・・・
・蔵書の売上・・・識字を奨励する非営利団体へ寄付
毛皮の売上・・・世界野生動物保護基金へ寄付
それ以外はアンナ夫人の懐へ。アンナ夫人はマリリンとは一面識もない。アンナ夫人は世間からの批判や反発を恐れてか、表舞台には一切出なかった。

史上最高の落札価格
ケネディ大統領の誕生パーティに出席した時に着ていたドレスの落札価格は、なんと映画に関する競売史上最高価格!
ちなみにこれまでの最高値記録は、映画関連では約60万ドル(「或る夜の出来事」でクラーク・ゲーブルが受けたアカデミー賞主演男優賞トロフィー)、衣類関係では約22万ドル(ダイアナ元英皇太子妃のドレス)。126万7,500ドルって、桁が違いすぎますよね。マリリンのすごさが分かります・・・。

個人的な感想
オークションの注目度、ドレスの落札価格など、なにもかもが通常のオークションよりもはるかに桁違いで、マリリンがいかに現代の人々にとって偉大な女神であるかを物語っていて嬉しいです。しかし、その反面、マリリンの遺品はオークションなどにかけずに、博物館に寄付するとか、展示館を作るなどしてほしかった・・・とも思います。それだったら、世界中のマリリンファンの人々が、いつでもマリリンの遺品を見に訪れることができるのになあ・・・。ちょっと残念(当時、他のマリリンサイトの掲示板でも同じ意見がたくさんありました)。でも、オークションがあったおかげで、カタログでマリリンの私物などをじっくり見られるわけでもあるし、ちょっと複雑。マリリン自身は、天国からこれを見てどんな風に思ってるのかしらん。

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