百万長者と結婚する方法
  [How To Marry Millionaire] '53
監督/ジーン・ネグレスコ
出演/ローレン・バコール、ベティ・グレイブル

STORY

大金持ちとの結婚を夢見る3人の美人モデル達。お金持ちと知り合いになるためには、それ相応の環境にいなくては・・・と、まず、なけなしのお金をはたいてマンハッタンに高級マンションを購入。3人3様にさまざまな大騒ぎを起こす。

感想

そうそうたる顔ぶれに加え、当時の最先端のファッションなどが楽しめます。しかし内容は、残念ながら、「紳士は・・・」の二番煎じで、中途半端で終わってしまった感あり。他の主人公級の2人は、「お金持ちじゃないと付き合いたくない」と、相手の男に堂々と言ってしまうのですが、これは「紳士は金髪がお好き」のローレライを模しているのでしょう。しかし、残念ながら相手の男の機嫌を損ねるだけで、ローレライには程遠いのです。マリリン・モンローという女優はやはり代替えのきかない、稀有な存在なのだということを再認識できる映画。(冒頭の長い長いオーケストラは、シネマスコープ2作品目ということで、こんなに横に長い映像もたっぷり映せるのですよ、という宣伝らしい)

MARILYN

極度の近眼にもかかわらず、美しさのために、外にいるときはメガネをかけずにいるポーラ役。周りがよく見えないため、つまづいたり飛行機を間違えたりする、キュートでコミカルな役がハマってます。映画の中では、ボケ役、落とし役といったところで、あまり重きを置かれていないようです。しかし、マリリンのキュートなコメディアンぶりが、見事に主役二人を食ってしまっています。いっそマリリンを主役にして、彼女のコミカルさを前面に押し出したらもっとおもしろくなったのでは?フォックス型のメガネをかけたマリリンはおしゃれでかわいい。
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