荒馬と女
  [The Misfits] '61
監督/ジョン・ヒューストン
出演/クラーク・ゲイブル、モンゴメリー・クリフト

STORY

離婚したばかりの美しい女性、ロスリン(マリリン)。彼女は、リノで、偶然カウボーイの男達3人と出会う。彼らは、皆それぞれ複雑な悩みを抱えていた。
マリリンが幼い頃から想像上の父親として憧れていた、クラーク・ゲーブルと共演。彼はこの映画の撮影終了6日後に心臓麻痺で死んでしまい、マリリン自身もこの映画が遺作になるなど、内容以外のことでも話題になった作品。脚本は彼女の夫、アーサー・ミラー。

感想

途中で、「あれ?ここはゲイの家?」「今は昼なの?夜なの?」という具合に、話の流れがつかめない箇所がところどころあり。しかし、そういうところが、この映画の撮影がトラブル続きで相当大変だったということを思わせます。男たちの悲しい過去を知るたびに、自分も一緒に傷つきながら一生懸命にいたわるロスリンの姿は、アーサー・ミラーが見たマリリンそのものなのかも。クラーク・ゲーブルは渋くてかっこいい。物語上必要だったとはいえ、途中でセルマ・リッターが消えてしまったのは残念。馬を捕らえる一連のシーンは大迫力。

MARILYN

モノクロのマリリン、ほんとに美しいです。これまでのキャピキャピしたかわいらしい魅力とは違い、黒いドレスに、ストレートっぽくおろしたヘアスタイルで、しっとりとした大人の女性。特に、ゲイと車に乗っている時のマリリンが美しいです(そのあとゲイは「君は美しい」って言うのだ)。酔っ払ってフラフラと踊るシーンは、壊れやすいマリリンの本質を現していると思いました。さくらんぼのワンピースがかわいい。
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