帰らざる河
  [River Of No Return] '54
監督/オットー・プレミンジャー
出演/ロバート・ミッチャム、ロリー・カルフーン

STORY

ゴールドラッシュに沸く鉱山町の酒場の歌姫、ケイ(マリリン)。彼女は、ある男の子と暮らしていたが、彼の父親だと名乗る男、マット(ロバート)が現れ、男の子を連れて行ってしまう。ケイはヤクザ者の恋人ハリー(ロリー)に説き伏せられ、いかだで都会へ行く事に。しかし、途中で急流にのまれ、危うく遭難しかける・・・。
シネマスコープ初期の作品。挿入歌「I'm gonnna file my claim」「Down in the meadow」「River of no return」

感想

広大なカナダの自然が素晴らしいです。歌あり、アクションあり、人間模様ありと、大変楽しめました。

MARILYN

ケイは、一見ハスッパですれた女性に見えますが、本当は自分の身の危険をかえりみずに恋人を助けようとする、けなげで芯の強い女性。マリリンは、普段より低めに抑えた声と、笑わずにいることで、その役を演じきっています。大自然の中でジーンズを履いてギターを弾くナチュラルなマリリンはとても美しい。また、子供との交流の中で見せる表情も他では見られないマリリンです。作品の冒頭では俗っぽいお色気たっぷりの歌を歌いますが、作品のラストになると、逆に深みのある曲「帰らざる河」をしっとりと歌い上げます。
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