お目当てのネックレスは、革とベルベットでできた楕円形のケースと一緒に、ガラスケースの中に展示されていました。
直径8mm程のパールから始まって、フロントにくる部分は9mm程になるように並べられた、グラデーションタイプのネックレスです。
ガラスケースの後ろに回り、あらかじめ開けて展示されているネックレスケースの蓋の表を見てみると、傷だらけでした。真珠の色も、現代のミキモトのショーケースにある真珠と比べると、黄色がかってます。「色々な人の手に渡り、オークションに出された事もあってか、あまりていねいに扱われていなかったようです」とミキモトの店員さんがおっしゃってました。逆にこの傷み具合が、38年間の時間を物語っているようで、なんだかしみじみ。
当時は真珠のネックレスそのものが、一般人は手にすることができなかった高級品で、その中でもこのネックレスに使われている真珠は傷やツヤの状態から言っても最高級のものだそう。ディマジオが購入した時の金額は不明だそうですが、今の金額に換算すると、だいたい数千万円の値段になるとか・・・。当時のディマジオのすごさが分かります!(それを聞いた友人が、「カイショーあるぜ!ジョー!!」と携帯にメールを打ってきたなぁ・・・(笑))
マリリンが所有したジュエリーの中で、本物は、このネックレスだけだそうです。(マリリンはラインストーン(模造ダイヤ)を好んでつけていた)
オークションでアメリカのミキモトがこのネックレスを競り落とし、それでこうやってミキモトが展示できるようになったのだそうです。 |
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マリリンのネックレスからインスピレーションを得て作られたというネックレスが、隣に売り物として展示されていました。
グラデーションタイプというデザインは同じ。一粒だけホワイトゴールドです。その部分に、エナメルでマリリンのイニシャル「MM」が入れられています。また、止め金の部分にも、「M」の形の飾りが付いてます。
50万円と100万円という二つの値段で売られています。この値段の差は、真珠のクオリティの差だそうです。(粒の大きさなどのデザインは一緒)
ちなみに、私が行った時は50万円のもののみ展示されていました。100万円の物はちょうど商談中で別の場所にあるということで、お目にかかれませんでした。
この企画商品は、たぶん来年3月以降は扱わないだろうという事です。ここ最近真珠があまりとれず、マリリンのネックレスと同じクオリティの物を作るのはむずかしく、値段も高いとか。また、注文しても、かなり待たなければならないようです。ということは、まさに今が買い時!?「いつか私もこのネックレスを買う時が・・・」とちょっと夢見ていたのに、夢で終わりそうです。
この商品を買われる人の10人に1人の割合で、マリリンファンだという人がいらっしゃるそう。 |